着陸間際、眼下の景色に心を躍らす旅人がいる
離陸を知らせるチャイムに、
静かに故郷への別れを告げる人もいる
大切な人との再会を
待ちきれない人もいるかもしれない
旅客機は多くの人の想いを乗せて飛ぶから、
魅力が尽きないのである
しかし、轟音と共に飛び去った感情たちは、
二度と戻ってはこない
それならせめて、
今ある一瞬を写し留めておこう
それぞれの空港にある土地柄や空気感、
名もなき季節の色を添えて
信州まつもと空港
FUJI DREAM AIRLINES
エンブラエル E-175

信州まつもと空港
FUJI DREAM AIRLINES
エンブラエル E-175
南ぬ島 石垣空港
All Nippon Airways
ボーイング 787-8
新石垣空港の東側に広がる白保海岸。美しい珊瑚礁で知られる海岸だが、空港周辺には珊瑚が殆ど残っていない事をご存知だろうか。現地ネイチャーガイド氏と見つけた、ほんの小さな珊瑚と、それに群がる魚たち。南ぬ島の尊い風景が、そこにあった。
高知龍馬空港
Japan Airlines
ボーイング 737-800
鹿児島空港
All Nippon Airways
ボーイング 787-8
鹿児島空港南側、アプローチライトの辺りに、毎年綺麗な秋桜が咲く。これは畑の持ち主のおじさんが、地域おこしのために毎年植えて下さっているものだ。自分の畑を撮るために、東京から飛行機に乗って来た人がいると聞いて、農作業を中断して来てくれた。本当に嬉しそうな、優しい笑顔が忘れられない。
とかち帯広空港
AIRDO
ボーイング 737-700
新千歳空港
All Nippon Airways
ボーイング 777-200
富山きときと空港
All Nippon Airways
エアバス A320neo
阿蘇くまもと空港
All Nippon Airways
ボーイング 787-8
高知龍馬空港
All Nippon Airways
ボーイング 787-8
那覇空港
All Nippon Airways
ボーイング 777-300
長崎空港
Solaseed Air
ボーイング 737-800
山から見下ろす新大村の街。2022年9月、西九州新幹線、新大村駅は無事に開業した。しかしこれはゴールでは無い。駅前では今まさに、マンション、商業施設、そしてスーパーマーケットからなる「新しい街」を造るプロジェクトが進んでいる。ここから駅全体を俯瞰出来なくなるのは、時間の問題だろう。それでも私は寂しく無い。なぜなら街が賑わい、人が集まってこそ、駅の風景は魅力的になるのだから。
宮崎ブーゲンビリア空港
All Nippon Airways
ボーイング 787-8
与論空港
RYUKYU AIR COMMUTER
ボンバルディア DHC-8-Q400CC
松山空港
All Nippon Airways
ボーイング 787-8
2023年、4年ぶりの通常開催となった三津浜花火大会は、約23万人の観客で賑わった。戦後間もない1951年に始まった花火大会は、今年で71回目。松山の人々の想いの詰まった花火大会が、来年も、そしていつまでも続く事を、願わずにはいられない。
女満別空港
J-AIR
エンブラエル E-190
那覇空港
All Nippon Airways
ボーイング 777-200
首里城のアザナから望む、那覇の夕焼け。2019年7月、那覇港には大型客船が入港し、街は外国人観光客で溢れかえっていた。しかし、同年10月に発生した首里城正殿火災、そして翌年の新型コロナウィルス流行は、当たり前と思っていた日常が、簡単に崩れ去ってしまう現実を我々に突きつけた。では私たちに出来ることは何か？それは、今ある一瞬を大切に、シャッターを切り続ける事だろう。
南ぬ島 石垣空港
All Nippon Airways
ボーイング 787-9
Copyright Takeru Hayashi