魅惑の夕日ショット
787が降り立つ
EOS R5, RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM  F9, 1/640, ISO320
2022年秋、数年ぶりにNH645便に投入されたBoeing 787。定刻16:50着に対して日没は17:10頃。本来絡む筈の無い夕日との共演は、奇跡とでも言うべきだろうか。
いつまでも変わらない
俵山の風車群と787のある風景
今回の舞台は、2022年の秋から冬に訪れた、阿蘇くまもと空港。その中でも、Boeing 787が、NH645/648便に投入されたシーンを紹介したい。
思い返せば、787が熊本に初めて就航したのは、2012年6月1日であった。就航当初は2-4-2の6列の座席を配置した「暫定国内線仕様機」が盛んに就航しており、JA801A、802Aのいわゆる「鯖」塗装も、頻繁に見ることが出来た。自然豊かな外輪山をバックに、長い翼を広げ、787が離陸してゆく。なんと美しい風景だろうか。
しかし、787と熊本の風景は、そう長くは続かなかった。787に於いては、2018年頃、搭載するロールスロイス Trent1000エンジンの不具合により、長期の運用離脱を強いられた事は記憶に新しい。阿蘇くまもと空港に於いても、度重なる自然災害や、新型コロナウィルスの感染拡大の度に、旅客数の大幅減を経験する事になった。羽田-熊本便の使用機材についも、A321や737が中心となり、大きくても767という状態が何年も続いていた。
新型コロナウィルス、第7波が落ち着いた2022年秋頃、数日間のみであるが、787が羽田-熊本に投入された。続いて年末年始にも、繁忙期対応で787が再度投入され、復調の兆しを見せてくれた。そして、2023年夏ダイヤからは、夕方・夜の2往復に787が投入されている。これから先、787を絡めてどんな風景が見られるだろうか。楽しみで仕方ない。
EOS R6, RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM  F8, 1/200, ISO100
2023年1月、冬の西日を一杯に浴びて、787が熊本に到着した。真冬とは言え、九州でここまで視程の良い日には、なかなか巡り会えない。
EOS R6, RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM  F8, 1/800, ISO100
着陸直前の787が黄金色に輝く瞬間。しなやかに伸びる翼は、どんなシチュエーションでも美しい。
煌めくランウェイライト
迫力のインターセクションディパーチャー
EOS R6, RF70-200mm F2.8 L IS USM F2.8, 1/80, ISO5000
夜の帷が下り始め、辺りはすっかり暗くなった。折り返し東京行きNH648便はインターセクションディパーチャーを実施。ランウェイエンドでの迫力は堪らない。撮影環境が刻々と変わる時間帯だが、高感度性能の高いEOS R6のお陰で、自信を持って撮影を継続出来た。​​​​​​​
あとがき
いかがでしたでしょうか。
今回は、昨年秋から冬にかけての、熊本空港の風景をお届けしました。
私の好きな787と熊本空港。この景色がいつまでも続いて欲しいものです。
写真は、熊本遠征で必ず食べる「おべんとうのヒライ 大江戸カツ丼 500円」